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2013年03月11日

3・11

あの日を振り返る記事。

書こうかずいぶん迷ったのですが…

自分の記憶として残しておきたい気持ちもあり少しずつ書いていました。

下書きにしたままの記事も幾つかあるのですがこれだけはUP



平成23年3月11日午後2時46分

震度7の強い地震発生

ちょうどその時は仕事真っ最中

2日前にあった震度5の地震があったばかりで揺れに過敏になっていたところもあり

はじめの小さな揺れを感じてすぐに近くの避難口扉を開けに行き

店内にいらっしゃるお客様の誘導をしなくちゃと店内へ戻ろうとした時に大きな揺れ

すぐに電気が消え、物が落ちる音、ぐらぐらと揺れる重い什器

暗闇の中入り口を目指して歩くも什器が迫ってくるのでうまく進めない。

それでもお客様の手を引き何とか入り口付近まで行く事が出来たのですが…

激しい揺れでそれ以上は進む事が出来ませんでした。

店内の入り口付近にある飾り什器に必死にしがみつき

揺れが少し収まった隙に側にあったお買い物かごを自分の頭にかぶり

什器にしがみついているお客様やスタッフにかぶせてそのまま出口へ避難と思っていたところに再び

強い揺れ。

はじめの揺れよりもはるかに強い揺れ、

再び什器に同僚と抱き合いながら必死にしがみつきました。

その時に頭上から落ちてきた防炎ガラス

私の立っていた位置から1メートルもない場所に落下

その光景を見ながら…このまま建物も倒壊して死ぬのだろうか?なんて事も一瞬よぎりました。

どれほどの揺れだったのだろう。

少しずつ弱くなった揺れを感じながら周りを見渡すと…

先ほどまで平和に営業していたお店とは思えない光景。

膝に力が入らずにへたってしまったお客様

そして入り口から飛び込んできた同僚たちに支えられながら何とか建物の外へ

お店の外は雨でもないのに水浸し

後で聞いた話では地震が起きてすぐにマンホールから5メートルを超える高さで下水が溢れてきたそう

避難出来なかった人は居なかったか店内を男性社員が見回り

駐車場へ避難したお客様に怪我は無かったかを確認してお店を閉め

社員駐車場へ集まりスタッフの確認。


一体何が起きたのだろう?

状況を理解するのにどれほどの時間が経ったのだろう。


あっ!!家で留守番しているゴンタムは大丈夫だろうか。

リビングにサークルで留守番の彼ら。

父ちゃんは無事だろうか?

一気に怖くなり始め。

慌てて携帯を取りに会社の中へ

ロッカールームは無残にも全部倒れ。

足の踏み場もない

それでも何とか皆でロッカーを起こし私物を手に持ち店外へ

携帯で父ちゃんにかけるもなかなか通じない。

必死にリダイヤルを押しやっと通じ父ちゃんと話せた!!

それまで抑えていた感情が溢れ

泣く事しか出来ない、ゴンタムが心配だと泣きわめく私。

『早く帰ってきて…こっちは大変な事になってるんだよ…』と言うのが精いっぱい


最大震度を記録した地点より10㌔ほどのところにある自宅、職場

後で知った震度は6強。

絶対に違う。今までも6強は何度か経験しているけれど

それとは比べ物にならない。

震度7?…いや7以上の揺れだよ。あれは…


地震から30分経ったところで上司より帰宅出来る人は帰ってくださいとの指示

帰りの車で聞いた地震の状況

沿岸部に大津波警報が発令

関東も被害あったと安藤さんが言っているのを聞きながら

道路が混む前になんとか自宅へ帰る事が出来ました。


家についてドキドキしながら家の中へ

『わんわん!!わんわん!!』と聞こえた瞬間にやっと安心する事が出来ました。

家の中は靴を履いて入らなければいけないほどの状況

ママとパパが割れた食器の片付けをしていました。


あの時、ちょうど家に帰ったきたママ

地震が起きた時にタムを抱きテレビを押さえたそうです^^
(タムは地震がとても苦手でかなり騒いだようで抱っこ)

自分たちの2階の部屋を恐る恐る開けると…

すごいことになっていました。


ゴンタムが心配で同僚への気遣いが出来なかった事に気が付き。。。

まだ会社にいるであろう人へ電話すると…

店内に入れず、停電のために国道も動かず。

帰る事が出来ない人たちで車に避難しているとの話

私は家族の安否もわかり安心する事ができたのでまだ帰れていないスタッフたちが

これからどうなるんだろ?と心配になり

自宅にあるカップラーメン、お菓子、水、電池ランタンにお湯を沸かせるようにバーナーを持ち

再び職場へ

この時にプリちゃんは残ガソリンがあと1目盛り。

停電になった瞬間にガソリンが無いことへの不安

電気が復旧するまで入れる事が出来ないと感じていたのでママの車を借り

国道を避け裏道を走り職場へ

お店の駐車場には帰宅が出来ない人がたくさんおり。

私の同僚たちもどうしたらいいのかわからないと不安な顔をしていました。


持参したバーナーでお湯を沸かし珈琲を入れちょっと一息

家族と連絡がつかないという同僚がいれば皆で手分けして電話かけをし。

1時間ほど経ったところで上司がお隣のテナントさんからラジオを借り

聞いてみると。津波が町を襲ったと伝えていました。

状況がわからない私たちは。

あの津波被害を知るわけもなく。。。

これからお店がどうなるんだろ?って不安感がとても強かったです。


日も暮れはじめ…

寒さも増し、雪が降り出しました。

このままでは本当に帰れない。

国道が動くようになるにはもう少し先。

そして歩いて帰宅した同僚からの衝撃の知らせ

『○○の橋が落ちて通れませんよ!』

『○○方面は道路が隆起して通行止めですよ』

どんどん入るありえない情報を聞きながら

なんとか帰る方法を考える同僚に…

もうちょっとすれば何とかなるかもしれないからとりあえず我が家へおいでと声をかけ

車を連ねて我が家へ帰宅

途中…国道4号線を横断しなくてはいけないのですが。

信号も止まり渋滞。

そこを横切るのは難しいかなと思っていたのですが。

車の窓を開け、手を振り『渡ります~~~』の合図をだすと止まってくれるドライバーさん




家に着くと父ちゃんがムーンを焚いて、ランタンの準備をして帰りを待っていてくれました。

同僚が帰る町への裏道を教えるも不慣れな道で事故でも起こしたら…

雪も吹雪に近く。無事に帰れるかも不安。

泊まってもらう事も考えたのですが。家で待つ子供たちを考えると何とかして帰してあげたい。

吹雪の中我が家の車で先導して同僚がわかる道まで出たところで引き返してきました。

自宅へ戻ったのが午後8時

その後同僚から家に着いたとメールがあり(ほっ)

地震発生から5時間ちょっと。

夕飯も食べる気分ではなかったけど。

ランタンの明かりでカセットコンロでインスタントラーメンを煮て

保温されていない残りわずかなご飯を4人で分けて食べました。

我が家…毎日食べる分を購入する家庭なので買い置きがほとんど無く…汗

これからがちょっと心配になりました。


食事を済ませ

2階の部屋へ。

ゴンタムを自由にさせるには少し片付けないとね

父ちゃんと手分けしてリビングスペースのみ片づけ

ベットルームはまた後ほど…

その日はソファーにシュラフで就寝。

でも眠れる事も出来ないし、余震が続き怖いし…

目をつぶりラジオから流れる声を聞いていると

『荒浜で身元不明の遺体が300体…』

父ちゃんとその情報を聞いて??

慌ててDSのワンセグを開いてみると。。。驚きの映像が映し出されていました。


あの地震が引き起こした津波。

沢山の方々が被害に。

何が起きているのか。TVで映し出されている事がまだ理解出来ない。

そんな思いを抱きながら過ごした一夜


朝…いつもなら起きないような時間に目が覚め

父ちゃんとまずはガソリンを何とかしないとねって

朝一番に近くのJAスタンドへ

従業員の方は居るけれど営業は見通しがたたず。入れられないとのこと。

家にある車は4台

それも皆が11日の日に給油しようと思っていたので満タンは軽トラック1台だけ。

見通したたない電気復旧までの交通手段も心配でしたけど

今は行列に並んでいる場合でも無く。

仕事も自宅待機だから何とかなるかな?なんて気持ちへシフトチェンジ


翌日より家の片づけをはじめ。

食事は家にある食材でなんとか過ごしました。

小さな農家ですのでお米、お味噌には困る事がありません

最悪…ご飯にお味噌汁さえ頂ければこの状況でも幸せだと考えていました。

結局…スーパーに並んで食材を買いこむ事も無く。

7日目にいつも利用する魚屋さんでたまごと野菜類を購入しました^^

いま…考えると。よく買い物もせずに過ごせたなぁ~と感心!!

節約?

いえ。工夫ですよね。

最近は…スーパーにも商品が並び始め

あれこれ購入してしまっていますけど…








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この記事へのコメント
こんにちは。ご無沙汰してます。

もう2年ですね。あっという間でした。
私もあの日は仕事だったので
店舗の中で経験した事のない揺れに
あぁ、ここで死ぬのかなと思いました。
母ちゃんと同じ様に止まった信号をすり抜けて
震えながら帰って来たのを思い出します。
現在は震災前と変わらぬ日常に戻れる事ができたけど
いつまでもあの時の気持ちやこうやって生きてる事の幸せを
忘れてはいけないですね。


汰夢クン、再発でなければよいですね。
ヴィヴィは元気に復活したのですが
今度はぷりんが先週から発症してしまいました。
ダックスの宿命ですね。
Posted by mako at 2013年03月12日 10:44
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